ALMERAのメモ帳

考察もどき

メイシアとリーシェナのデッキについて

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始めに

アディッショナルで追加された粛清の英雄メイシアを上手く使おうと弄っていた。波に乗り遅れいざ触り始めた頃にはヘイトを集めまくっており、どのクラスからも堕天が飛んできたり遅延煽りエモ連打されたりと酷い仕打ちを受けた。しかし、使用率に対して勝率が5割を切ったデータが開示されたり、サタンドラゴンで楽に勝ち越せると判明して使用者は激減した。新しいテーマを練るのはシャドウバースを遊んでいる中でも最も楽しいように自分は感じるのでゾンビのように触り続け遊んでいた。が、6割は維持していた勝率が聖獅子の普及で勝てなくなってしまったので流石に手放すことを決意した。勝てない構築の理解を深めた所で仕方無いとは思うが、今後強化された時のことを考慮して後学のために書き留めておく。

 

構築仮組

リーシェナとメイシアの2枚がカウントを進める点に置いて方向性が同じなので、この2枚を中心としたデッキを組むというのが今回のテーマである。

  1. まずは核となるリーシェナ、メイシアのシナジーカードを見繕う。

 

A.リーシェナは以下の通り。テーマとして作られた破壊シリーズ、カウントを早く進めるのに役立つ人形が相性として良い。

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この中で採用確定となるのは、

・パペットルーム…3,4tの動きで高速白置きが可能となる

・破壊の愉悦…白黒設置時に隙を無くせる、先攻シェナ進化に最も相性の良い動き

・ゼンマイの巻き直し…白黒設置時に実質ノーコストになる 

 

B.次にメイシアは以下の通り。本体自体に相性の良いカードは少ない。

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この中では確定2種

ハーメルン…本体を増やすことでメイシアのドロソに変えることができる。

・破壊の使徒…メイシアリーサルが10c→7cに下がることで守護を除去するスペルが同時に打てるようになる

 

C.この破壊の使徒によってメイシアをより強力に使えるようになる採用、またリーシェナのafともシナジーを持つので採用確定になるが、使徒自体はコンボカードになるので相性の良いカードを他にも採用しないと腐りがちになってしまう。以下が候補。軽コストネメシスフォロワーであり、有用なファンファーレ、ラストワード効果とシナジーがある。また、ルキナ前提とすることで突進効果も再利用の視野に入る。

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次にメイシアを7cに圧縮した場合、3c以下の除去と併用して投げることが可能になるが採用候補は以下の通り。

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これらを踏まえてテンプレートを作成すると以下の形になる。

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アディッショナル追加直後には3cがすり替わり含む12枚の採用となっていたが、動きが非常に悪くなったため9枚に抑えるのが主流となっている。

候補として破壊の使徒/ジャンク/すり替わりの3種類があり、ここから構築の分岐が発生していく。ここから10枚選定のために細かい内容を考察する。

 

2.次に考慮に入れなければならないのは確定除去の問題である。

その前に前提としてカウント稼ぎとして利用する人形の性質を知らなければいけない。

〈補足説明〉ハンド内訳

ハンドに人形を貯めこむほどノーコストで処理が出来るので強いと考えがちだが、実際のハンドの内訳は

リーシェナのaf/粛清の英雄メイシア/破壊の使徒/確定除去/軽コスト除去

となるか、あるいは揃えていくのが実情であり常に4~5枚はハンドが占有されているため、溜め込む人形は平均的に3~4枚になる。勿論これは理想例なので実際にはダブったリーシェナやメイシア、2コストを抱えることもあれば、ゲーム終盤ならばリソースを吐いた後なので5~7枚貯め込めるだろう。

例を挙げるならば、マナリアにおける守護込みの多面展開を返そうとするならば、人形だけ貯め込んでいたら一回返すだけでハンドはあっという間に3枚程度になり、次ターンの中サイズフォロワーですら返すのが困難になるだろう。そしてメイシアとリーシェナに使う進化権を吐くことになってしまうのである。

要点は、相手のフォロワーのサイズに応じて、人形か軽コスト除去か、あるいは確定除去を使うのかを適切に選択しハンドのリソースを大事にしなければいけないということである。

又、このハンド管理についても構築段階で考慮する必要がある。マッチアップ時に不要なカードを引き込んだ時、あるいは同名カードを引き込んだ時にハンドから切りやすくないと人形を貯め込む枠が一つ潰れてしまい処理能力が悪くなってしまう。構築で採用する際には、このカードの切りやすさというのも重要になってくるのではないだろうか。(持論)

 

このことを視野に入れて確定除去を採用しなければならない。少なすぎて引けないのも駄目だし、多すぎてもハンドを圧迫するだけになる。下のカードが候補、ただ大型フォロワーを取れるだけではなくハンドから出しやすい、守護として機能する、アミュレットが破壊出来るなどの副次効果が環境に適しているかを考慮しなければならない。

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以上が、誰が組んでも通るだろうメイシアリーシェナを組む上での道筋である。

 

 

構築完成例

ここからは私の主観で組み上げていく。

最初に3コストにどのカードを採用するかだが、破壊の従者を選択した。

・すり替わり…軽スペルの除去、破壊の使徒シナジーがないため個人的に優先度が低い

・ジャンク…3コスト支払って3カウント進めることができる。リーシェナの最速黒af置きの成功率があがるが、最速ムーブではやはりパペットルームの方が安定するため割り切った。

・破壊の従者…相手への3点がランダムであったり序盤では人形を1枚消費して利用するなどデメリットだらけだが、ハンドから出せる打点と盤面に多少の圧が出ることを評価した。

 

で、完成例がこちら

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確定除去には唯我の一刀と心無き決闘の系5枚を選択

・心無き決闘…4コスト以下で構成されているためゲーム終盤のボードの弱さを補うことを期待して3枚。

・唯我の一刀…5→3コスト圧縮はリーシェナ進化や手順に気をつけるだけで容易に達成可能。3コスト確定除去によって余ったコストでフラワードール、パペットルームなど盤面に干渉できないカードをセットでプレイ出来ることが魅力的である。

レジスタンスの指導者ルキナ…破壊シリーズと相性が良いために採用

・マキナサーヴァント…ここはソードエンジェル・エフェメラと迷うところ。2t置きの安定感、破壊の従者、ハーメルンとのアクション、破壊の使徒の対象になる取り回しの良さからこちらを選択

・破壊の使徒2枚…基本的に盤面依存のため、確定で用いようとすると6cになる。メイシア自体が使徒を経由しなくても最悪投げられる点、メイシアが来るまでハンドキープするため被ると容易に切りづらい点から2枚に抑えた。

 

 

運用

ゲームプラン

メインプランはメイシアを通すこと。10tまでにメイシア、使徒、セットで使う除去を集めることが目的。しかしマリガンでキープしていては10tまでの処理が間に合わなくなるため、リーシェナを用いて誤魔化すのである。最初から黒のafは消されることを前提として時間稼ぎに用いるが、その過程でブン回り決着が着きそうな場合にはサブプランと認定し進化権を吐き切って完遂するというのがゲームの流れである。

 

マリガン

先攻

破壊の信者を除く2cフォロワー、パペットルーム、メイシア(ドロソが無くハンドが細る一方の状態が最悪なため)、リーシェナ

後攻

破壊の信者を除く2cフォロワー、ゼンマイの巻き直し、パペットルーム、リーシェナ

 

※対ドラゴンロイヤルでは、侮蔑の信者・簒奪の信者に咎められるためフラワードールはキープしない。

 

理想ムーブ

先攻

2t:ハーメルン(メイシア、2c)

3t:メイシア、パペットルーム

4t:

5t:リーシェナ

6t:リーシェナ(ゼンマイ等共鳴操作の都合上よくある)

7t:白設置、メイシア+破壊の使徒

8t:黒設置(破壊の愉悦、進化込み人形当て)

 

先攻の場合は5tに人形3枚引き込んでも6t盤面放置7に相手が2t使って形成した盤面を1tで処理8t再び盤面放置は現実的ではない。7tに白設置+除去、8tに設置+盤面放置が安定ルートである。

 

後攻

3t:パペットルーム(2体)

4t:リーシェナ、白カウント8(2体当て)、(1体)

5t:2c+3c、シェナ破壊された場合確定人形1枚置き、白カウント6(1体)

6t:6c白設置、4c白設置+2c、(1体)、黒カウント10

7t:ここで黒を設置するには、5tで人形を2枚入手6tで3枚撒く。又は1枚入手6t2cフォロワー破壊人形2体当て、メイシア+破壊の使徒

 

後攻の場合は7tに黒設置が理想的だが、そのためには3tか5tにパペットルームを置くのが安定ルートになる。ジャンクも代替になるが進化権を用いないと厳しそうに感じる。一度必要な破壊数を自身で計算してみるとわかりやすい。(6t4c白+2cフォロワー、7t黒で合計7~9体の破壊が必要)

 

マッチアップ

不利:聖獅子、潜伏ロイヤル、ミラーマッチ…こちらのリーシェナ到達よりリーサル速度が早いものが基本的に不利になると考えて良い。ミラーではジャンクや使徒が3枚だと明らかにこちらより速度が早くなってしまう。対抗策としては、使徒メイシアならリーサル速度が早いので構築を使徒3枚にする、確定除去の採用を変えて刺さるようにしてみるなど。ただ、試したが不利なことには変わりない。

微不利:ドラゴン…相手が上振れた時のリーサル速度がこちらよりも早い。一方でリーシェナに対処出来ずそのまま勝つこともある。頭の中ではドラゴン有利なのだが、何故か勝ち越せていたため微不利の位置づけ

五分~有利:ミッドレンジ…盤面を形成してリーサルまで到達するデッキタイプには除去し続ければ良いため相性がいい。ただし、メイシア、リーシェナが10tになっても来ない試合がだいたい10回に1回あるので、そうなると当たり前だが負ける。

有利:af…古来よりafは人形が苦手です、例に漏れません。リーシェナの対処法がないことと、メイシアのリーサルパーツになっている加速装置を破壊するカードが採用されているため理論上有利。ただし、すり替わりでカウント間違いを起こしたり、3枚メイシア投げたと思ったらハメで増やしていて4枚目が出てくるなど数は踏まないとやらかすので注意。

 

 終わりに

以上が、私が触った感想である。聖獅子と潜伏ロイヤルをよく見かけるようになり、熾天使の剣を3枚採用するなど試行錯誤したが不利は変わらず限界を感じたため手放すことにした。確定除去の種類を選択したり枚数の調整をすることで環境に適応した構築に調整出来るため、見た目より対応力があると感じた。この点が面白いとのめり込んだ要因だった。(後にリーサル速度が早い構築には無力と発覚し萎えてしまったが) まぁ、またミッドレンジ環境が再来した時に引っ張り出したいと思う。